生前整理とは?老前整理との違い・必要性・メリットを解説します

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終活という言葉が広まってきた今、生前整理に関心を持つ人が増えてきています。生前整理は高齢になってからやるものというイメージを持つ人も多くいますが、早い人であれば20代から始めることも。

「遺品整理は知っているけど、生前整理は何のために行うのかよくわからない」「生前整理は老前整理と何が違うの?」そんな疑問が浮かんでくるのではないでしょうか。

そこで今回は生前整理とは何か、なんのために必要なのか、生前整理を行うメリットについて紹介します。

生前整理とは?

生前整理とは、自分自身の死後を見据えて、財産などを前もって整理しておくことをいいます。

生きていれば誰しもが、突然の事故や病気、自然災害などで命を失う可能性を抱えています。そんな万が一の事態に備えて、20代~30代などの若い世代が生前整理を行うケースも増えてきています。また定年退職後や体の不調を感じ始めたときをきっかけとして生前整理を始める人も。

生前整理は自身の死と向き合って行う終活の一環としても、いざというときの備えとしても、幅広い世代に定着しつつあります。

生前整理・遺品整理・老前整理の違い

生前整理と似た言葉として遺品整理、老前整理がありますが、それぞれが異なる意味を持ちます。

生前整理…本人の存命中に、自分の意思で行うもの

遺品整理…自分が他界した後に遺族が行うもの

老前整理…元気に動けるうちに身辺整理を行うこと

“いつ・誰の意思で・誰のために”行うのかが大きな違いだといえるでしょう。

生前整理と老前整理はどちらも自分が生きている間に行うものですが、生前整理は残された家族のために行うもの、老前整理は老いに備えて自分のために行うものという意味合いが強いのが特徴です。

生前整理の必要性

生前整理が必要とされる主な理由は、残された家族が相続や遺品整理を円滑に進められるようにすること、自身の希望を死後も叶えることの2つです。

・死後も自らの希望を叶えられるようにするため

生前整理には、自分自身の希望で財産や所有物の行方を決める目的があります。人生で築き上げた大切な財産の行方は、誰しもが気になるものではないでしょうか。

権利を誰に遺すのか、処分してほしくないものは何かを遺言書に記しておくことで、自身の希望に沿った処分を遺族に任せることができます。

生前整理によって不用品を処分し、自身の財産をあらためて把握することで、自分自身の希望や意向が明確になりますし、よりよい余生を過ごすことにもつながるでしょう。

・家族の負担を減らすため

人が長年暮らした家であれば、家財道具や衣類、趣味の品物など、物の量も多くなります。身内や親族を亡くした遺族は、多くの遺品の中から財産関係の書類や形見品、不用品などを仕分けなければなりません。

親しい家族であっても、故人がどのような資産を持っていたのか、重要な書類をどこに保管していたのかを把握することは難しいものです。そんな状態で遺品整理を行うと、遺族には体力的にも精神的にも大きな負担がかかってしまいます。

あらかじめ本人の意思で生前整理が行われていれば、遺品のリストや処分方法などの故人の希望がわかるため、遺族はスムーズに遺品整理を行うことができます。不用品を処分しておいたり、貴重品をまとめておいたりすれば、家族の負担を大幅に軽減できるでしょう。

生前整理のメリット

・相続争いを未然に防ぐ

財産の処分について故人の意思が示されていない場合、誰が相続するのかを巡って遺族間のトラブルが起こる恐れがあります。保有する財産をわかりやすく目録にしておいたり、財産の処遇についての意思を示しておいたりすることで、遺族間での相続争いを回避しやすくなります。

・入院や引っ越しの際の荷造りが楽になる

持ち物をある程度片付けておくことで、家族が遺品整理をする際の負担を軽減できるほかにも、施設への入所や入院、引っ越しの荷造りが楽になるメリットがあります。

・安心して老後を過ごせる

高齢になってから生前整理に取りかかると、片付けの途中で転倒して怪我をしてしまったり、判断能力が落ちて希望通りの遺言書を作成することが難しくなったりすることがあります。本来望んでいた方法で財産を処分してもらえない事態になってしまっては、生前整理の目的を果たせません。

元気に動けて、正常な判断が下せるうちに生前整理を済ませておけば、ある程度片付けが済んだ状態の家で安心して余生を過ごすことができます。生前整理を始めるのに早すぎる年齢などはありませんから、早めに始めることが重要です。

・自分の人生を見直すきっかけになる

生前整理は自分にとって必要なものを選別する作業ですから、自分自身の生き方や余生の過ごし方を選ぶことでもあります。生前整理で自身の意向を明確にしたり、たくさんの思い出を振り返ったりする中で、これからの人生の指標や新たなビジョンが見えてくることもあるでしょう。

まとめ

生前整理は自らの意思で、生きている間に財産や所有物を整理することを指します。その目的は家族の負担を減らすこと、死後も自身の希望を叶えることにあります。

意思を示しておくことで遺族間での相続争いを避けやすくなったり、自分自身の人生を見直すきっかけになったり、何より安心して老後を過ごせるようになるというメリットがあります。

生前整理はじっくりと時間をかけて進められるものですから、納得のいく生前整理を行うためにも、必要性を感じたら始めてみることをおすすめします。

大阪で生前整理をお考えの方は、まずはぜひ遺品整理リーブにご相談ください。あなたの希望を叶える生前整理を、心をこめてサポートいたします。大阪・京都・奈良を中心とした関西一圏対応可能です。

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